スポンサーサイト

2013.09.08 Sunday -

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • -
  • -
  • 0
    • -
    • -

    おせっかい

    2012.05.21 Monday 面白

     自己満足か、いらぬおせっかいか、

    困っている人を見ていると放って置けない。

    そんな性分で失敗することがままある。

    と何故か明治文学口調で書き始めてしまった。

    何故だろう。

    しかし、このまま書き進めるのである。

    昨年の冬は大雪であった。

    路を歩けばタイヤが埋まってしまい、

    動けなくなっている車を見る事も北海道では珍しくない。

    そんな時は、必ず手伝う事にしている。

    今年の冬はそんな事が三、四回はあった。

    右往左往している運転手の車を押したり、

    時にはスコップでタイヤの周りを掘ったり。



    その日も軽トラックを溝から脱出させた後だった。

    歩いていると赤信号で止まっている車が目に入った。

    運転席には初老の男性、助手席にはその奥さんらしき女性が乗っている。

    見るとその車のヘッドライトがついていないのだ。

    今になって思えばヘッドライトは故障していたのかも知れぬ。

    しかし、私のいらぬお節介の虫が騒いだ。

    この事を車内の老夫婦に伝えなければ。

    私は「むすんでひらいて」をするかのように、

    手を開いたり、閉じたり繰り返し、ヘッドライトの事を伝えようとした。

    老夫婦は気付かない。

    前方にいる私の事が見えて入るのだろうが、

    それが自分達へ向けてのメッセージだとは思いもよらぬようだ。

    私は一生懸命手を開いたり閉じたりして、

    目立つように手を上げて振ってみせた。

    それでも老夫婦は気付かない。

    私はさらに手を大きく振り上げた。

    しかし、その動きもむなしく、信号は青に切り替わり、

    老夫婦の車は私の横を通り過ぎてしまった。

    意思が伝わらなかった事に対して、私は何とも言えない気分に包まれた。

    すると突然、

    目の前でタクシーがキキッと音を立てて止まり

    後部座席のドアが開いた。




    スポンサーサイト

    2013.09.08 Sunday -

    • Check
    • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • -
    • -
    • 0
      • -
      • -

      コメント

      コメントする








      この記事のトラックバックURL

      twitter

      Search

      Links